バンドの裏面に無数の凹凸が備わってる結束バンドは、日本が世界に誇れるアイデア商品のひとつです。

このバンドが誕生したのは1959年で、電気配線を固定するためのアイテムでした。塩化ビニール製で幅が1cmと細いバンドであるのに、一度締め付けると決して緩まないというのが特徴です。この特性が注目されることとなり、昨今では電気工事用部品としてだけでなく、建設工事時の足場組立てのパーツや掲示板の固定など幅広い分野で活用されています。結束バンドの一度締めたら緩まないという特性は、裏面にある凹凸が一定方向に向いて備わっているからです。トラッキングという名称が付いており、特許を取得するに至ったアイデアで何も工具を使わずとも物を締め付けることが可能です。

また、内側から外側に大きな力が働いた時もバンドを締めつけることが可能であるため、ソーラーパネルの固定部品にも使われています。ソーラーパネルの固定用結束バンドは、一般的な塩化ビニール製ではありません。長期間屋外に備え付けておくソーラーパネルの場合、耐候性に長けている必要があります。そのため、合成樹脂と銅線を用いたものになっていて、約30年間の耐久性を持つ専用バンドです。しかし、基本的な構造は通常の結束バンドと同じで、工具を使用せずに土台とソーラーパネルを固定します。幅4.5mmと太くなっていますが柔軟性にも長けており、パネル以外にも応用できる固定部品です。

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