lanケーブルの性能を示す数値の一つに、帯域と呼ばれるものがあります。
lanケーブルの通信には電磁波が用いられていますが、どれくらいの周波数の範囲の電磁波を通信に用いることができるのかを示すのが帯域です。簡単にイメージ的に言えば、水を流すのに用いる水道管の太さに相当するようなもので、当然ながら太い水道管のほうが多くの水を流すことができるでしょう。lanケーブルでもそれと同じで、帯域の数値が大きいほど、一度に多くのデータを流すことができるわけです。
ケーブルを購入しようとしてスペックを見ると、カテゴリの数値で表されていることに気付くことが多いでしょう。このカテゴリの数値はそのまま帯域を示しているわけではないのですが、カテゴリの数値が大きいほど通信のスピードも早くなります。それは一度に多くのデータを流せることをカテゴリ化して表しているからです。
発売中のケーブルであればカテゴリは少なくとも5はあるはずですし、一般的なインターネット利用においてはまず十分なスピードを確保することができるようになっていますが、以前に製造されたケーブルであればカテゴリ3や4といったものもまだまだ十分に現役で使用されている可能性はあります。そういったケーブルは当然ながら帯域の数値が非常に小さく、それだけ通信速度も遅いということです。もし通信速度の遅さが気になるのであれば、lanケーブルのカテゴリを改めてチェックしてみても良いでしょう。